内蔵脂肪とメタボリックシンドローム

内蔵脂肪とメタボリックシンドローム

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内蔵脂肪とメタボの関係



内蔵脂肪とメタボは切っても切れない関係といえますが、まず内蔵に脂肪がついてゆくと、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの複数の疾患になり、更に進行すると動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞に発展してゆくようになります。

メタボリックシンドロームに認定?されるには、内蔵脂肪があって

血糖値が高い
血圧が高い
脂質異常症

のうち2つ以上が認められる場合にメタボリックシンドロームという診断がくだされます。

このことから、メタボリックシンドロームは内蔵脂肪がたまっている事が第一条件となるのです。



メタボの人とその予備軍



国民健康栄養調査によると、男性ではすでに3割の人がメタボリックシンドロームになっていて、予備軍を含めると二人に一人、実に50%もの人がメタボ、もしくは予備軍ということになります。

これに対して女性はもう少し少ないのですが、閉経後には急速に増加し、男性の半数程度がメタボになります。

女性の閉経後にメタボになりやすいのは、女性ホルモンがなくなると内蔵脂肪がたまりやすくなる事が原因で、メタボと共に動脈硬化もあっという間に進行しやすくなりますので、注意が必要です。



内蔵脂肪の少ない人



メタボの第一条件は内蔵脂肪があることですので、内蔵脂肪の少ない人は基本的にメタボにはなりません。

しかし痩せた人でも糖尿病や高血圧などの人はいます。これは、体質や遺伝的な原因によるもので、メタボによる治療とは異なった治療が必要になってきます。

対して、メタボの糖尿病や高血圧は、内蔵脂肪が原因になっていますので、内蔵脂肪を減らせば糖尿病や高血圧も改善してゆきます。



脂肪とメタボの仕組み



つい最近までは、脂肪は余分なエネルギーを蓄えておくだけのものと考えられていました。

しかし、最近の研究では、脂肪細胞がインスリンの働きを悪くする物質を出して糖尿病を引き起こしたり、血栓を作りやすくする物質や、血圧を上げる物質などを作り出すこともわかってきています。

さらに、脂肪細胞によって糖尿病や高血圧を抑制する働きのある物質が減ってしまい、内蔵脂肪が増えると加速度的にメタボの様々な症状が進行し、やがて心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気に発展してゆくのです。

中高年以降には、内蔵脂肪の恐ろしさを肝に銘じて、予防と改善に努めなければなりません。
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