熱中症を知るには脱水を知るべし!

熱中症を知るには脱水を知るべし!

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熱中症の前に脱水症



熱中症は体温が上昇して生命が危険な状態になる病気ですが、その裏には身体の水分が失われる【脱水症】が隠れています。

熱中症を発症する前にはかならず脱水症が起こります。

脱水症になると汗をかけなくなり、汗の蒸発で体温を下げる事ができなくなるので体温が上がり、熱中症に至ります。



体液の役割



人間の身体の60%は水分で、身体の水分には水だけでなく電解質も含まれています。

電解質にはナトリウムやカルシウム、カリウムなどが含まれ、水分と電解質を合わせて『体液』となっています。

脱水症になると生命維持に欠かせない体液がどんどん失われてゆきます。

人間の体液は栄養や酸素を体中の細胞に運び老廃物を回収する役割や、体温を調節する働きもあります。

もし体液が失われてゆくと、生命を維持する機能そのものが低下して、症状が進むと危機的な状況にもなってゆきます。



このようにして脱水症になる



人間の身体はなるべく脱水にならないような仕組みが備わっていて、健康な状態では、外から入ってくる水分と出てゆく水分がいつも一定になるように調整しています。

脱水症は、食事や飲み物で摂る水分量が足らない状態や、汗をかいたり、嘔吐や下痢などで出てゆく水分が多すぎる場合に起こってしまいます。



毎日2リットル水分が入ってきます



人間の体重の60%は水分で、そのうち一日に入れ替わる水分は2リットル程で、私たちの身体には、毎日水分が2リットル入ってきて、2リットル排出されているのです。

2リットルの水と聞くと多く感じるかもしれませんが、3度の食事に1リットル程の水分が含まれており、その他はお茶やコーヒーなどで1リットル程度飲んでいるのです。

一方出てゆくのは、尿や便で1.2リットル程度、呼吸や皮膚からの蒸散で0.8リットル程の水分が失われてゆきます。

無意識のうちに私たちはこのように水分を調整しているのです。



夏場の水分消費



気温が高くなる夏場には汗も多くかきます。さらに気温の上昇と共に皮膚からの蒸散する水分も倍近くになってゆきますので水分をこまめに摂らないと脱水症になりやすくなります。

暑い時の熱中症の予防にはまず脱水症対策をしっかりやってくことが大切です。
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