水の種類と性質

水の種類と性質

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硬水と軟水



水の種類には硬水と軟水があり、日本のように水が豊かなところでは軟水が標準ですが、欧米では水が少なく硬水が一般的です。

硬水にはカルシウムやマグネシウムをはじめミネラルなどが多く含まれていて、軟水にはあまり含まれていません。

ヨーロッパなどに旅行に行き現地の硬水を飲むと、硬水に慣れていない人などは、腸が刺激されてお腹を下してしまいます。

人間にはカルシウムなどミネラルが必要ですが、牛乳に含まれるカルシウムなど吸収されやすい形のミネラルは腸からの吸収も容易です。

しかし硬水に含まれているカルシウムやマグネシウムなどは、吸収されにくい形をしていて、硬水が体に良いかどうかは意見の分かれるところです。



医療で使う水



点滴で使う水に蒸留水などを使うと、血液の濃度バランスが崩れ赤血球が溶ける「溶血」とう状態になり危険です。

点滴に使われる水分は、粒子の数を血液と同じように調整した物を使います。

脱水症状の時に使われる生理食塩水は、食塩濃度が0.9%に調整されていて、血液量を増やす効果があります。

救命救急の現場では、出血が多い場合などに生理食塩水が点滴され、ショック症状の改善に使われます。
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