体内の水と太古の海

体内の水と太古の海

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人間の血液と太古の海



地球は46億年前に誕生し、生命は40億年前に誕生しました。

生命は誕生してから、長い年月をかけて進化し、人間が登場したのはごく最近のことです。

生命の発症は海か、海に近いところから始まり、水とは切り離せない関係を持っています。

生命が、水から陸上に上がるときには、太古の海の環境を細胞内に閉じ込め、原始の海の環境を体内に持つことで陸上の生活にも適応してきました。

このことは、陸上で生きる生き物の血液の塩分濃度が、ほぼ同じであることが物語っています。

現在の海水は、地上の岩塩などが長い間に溶け込み、太古の海水に比べて塩分濃度が3倍にもなっています。



生き物の腎臓のはたらき



大昔の海より3倍も濃い塩分濃度で生きる魚ですが、海で生きる魚も川で生きる魚も塩分濃度はほとんど変わりません。

淡水で生きる魚は、腎臓で濃度の薄い尿を出すことで体の塩分を調節しています。

哺乳類と鳥類では、魚に比べて腎臓の構造が少し違います。哺乳類や鳥類では尿を薄くすることや濃くすることができ、これは水が無い環境でも体の塩分濃度を調整するように進化したものです。



レッドクイーンセオリー



レッドクイーンセオリーとは、不思議の国のアリスに出てくる「赤の女王」が言った言葉で『その場にとどまるには走り続けなければならない』というものです。

生命は変わり続ける環境で進化し続けてきました。

現在地球上に存在する「種」の数は生命の誕生時から数えると、わずか0.1%で残りの99.9%は絶滅しています。

激変する環境で生き残るためには、遺伝子を絶えず変える必要があり、それができた「種」だけが生き残ることができたのです。

私たちの腎臓をはじめ、体の仕組みが環境に適応できたのも、常に変化し続ける遺伝子をもっていたからなのです。
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05 体内の水と太古の海関連エントリー

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02 脱水症に注意
これから暑くなると脱水症にかかりやすくなります。脱水症が起こる条件と対策、予防について
03 熱中症を防ぐ水分補給
熱中症予防には水分補給が大切ですが、お茶でもコーヒーでもビールでも?という風に水分ならなんでも良いというわけではありません。正しい水分補給を知り熱中症を防ぎましょう。
04 水の種類と性質
コンビニやスーパーなど数多くの水が店頭に並んでいます。海外の有名なミネラルウオーターは体に良いのでしょうか?