歯の摩耗

歯の摩耗

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歯は摩耗しています



毎日食べものをかみ砕いている歯は、年齢とともに摩耗してゆきます。

イギリスの調査では、1年に30〜40ミクロン程度摩耗するそうで、これが30年続くと1ミリ減ることになります。

歯のエナメル質は1ミリから1.5ミリ程度ありますが、歯を60年使っていると2ミリ程度摩耗して、エナメル質の内側の象牙質が見えてくるようになります。

奥歯の噛み合わせ部分や、前歯の重なる所は良く摩耗し、歯が黄色っぽく見えることもありますが、これはごく自然な事なのです。

自然なスピードで摩耗すると、エナメル質が薄くなっても、歯には細胞が壁を厚くして知覚過敏などにならないようにするなど、歯の防御反応が備わっています。



摩耗を早めてしまう原因



歯が摩耗しやすい条件として、金属やセラミックスを歯にかぶせていることが上げられます。

特にセラミックスは、エナメル質よりも固いので、相手側の歯の摩耗は激しくなってしまいます。

急激な歯の摩耗は、歯の防御反応がついてゆけず知覚過敏などが起こりやすくなり、虫歯になりやすくなってしまいます。



摩耗のケア



自然な摩耗ならあまり問題は起こりません。

しかし、エナメル質が無くなり象牙質がむき出しになると、柔らかい象牙質は摩耗が激しく歯がくぼんできます。

歯のくぼみに食べものなどがつまり、また摩耗してくぼんでゆく、という悪循環に陥り、残ったエナメル質との段差が出来て“舌触り”が悪くなるようにも感じてしまいます。

舌触りが悪くなった歯は、削ったり、くぼんだ所にプラスチックなどの詰めものをして摩耗を予防する治療を行います。

高齢になると、歯のエナメル質が薄くなり摩耗しやすい歯になります。

普段から歯医者さんで歯のケアをこころがけていると、ひどくなる前に詰め物なので歯の摩耗を防ぐこともできますので、ぜひとも歯の定期健診は行っていただきたいものです。



普段の生活で気を付けたいこと



甘い物やくだもの、スポーツドリンクを飲んだ後の口の中は酸性になっています。

この状態ですぐに歯を磨くと、酸性歯磨きのようになってしまいますので、一度水でうがいをするなどして、酸性を緩和してから歯を磨くようにしてください。

また、歯ぎしりのクセがある人は摩耗が激しくなりますので、歯医者さんに相談して適切な対策を取る事が大切です。
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