睡眠についてわかってきたこと

睡眠についてわかってきたこと

スポンサードリンク

健康のための睡眠とは



厚生労働省による「健康作りのための睡眠指針2014」が11年ぶりにこのほどまとめられました。


この背景には、この10年間で睡眠が健康に与える影響の研究や調査など様々な新事実がわかってきたことにあります。


例えば


寝不足になると血圧が高くなったり糖尿病になりやすくなる

というような事があり、さらに

極端に睡眠時間が長い人も生活習慣病などを悪化させる

という事もわかってきました。


一般的に睡眠時間が長いほど、より長く休息できて健康には良いというイメージがありますが、実は適切な睡眠時間というものがあり、普通の睡眠時間が健康には一番良いということなのです。



睡眠時間が短い人の場合



極端に睡眠時間が短い人が生活習慣病にかかりやすい原因として【過食】があります。


夜更かししている時などは眠気を紛らわすために食事や間食が増えるのが原因の一つです。


さらに睡眠不足だと昼間動くのがおっくうになり、なるべく体を動かさないような運動不足状態が続くこともあります。


他にも睡眠が短くなってくると、ストレスホルモンと呼ばれている

副腎皮質ホルモン

の値が上昇してきて血糖値のコントロールが乱れる原因にもなります。


このように睡眠不足が続くと、エネルギーの代謝がうまく行われず生活習慣病になってゆくのです。



睡眠時間が長すぎる人の場合



今まで睡眠不足の実験は数多く行われてきましたが、無理やり長く眠るという実験では、そもそも眠ることが困難で、普通の人では長く睡眠状態を維持することができないのです。


睡眠時間が長くなる背景には、体調不良や病気の始まりなど何らかの体の異常があるため、浅く長い睡眠になるのではないかと考えられています。


長い睡眠がなぜ健康に悪い影響を与えるのかは、今後の研究が必要な分野になってきます。



不眠症の常識、非常識



不眠症になると、睡眠に適した環境で寝床に入っても眠れなかったりよく眠れない、すぐに目が覚めるなど、十分な睡眠がとれないために日中の調子が悪くなってきます。


昔は眠れなくても、目をつむって横になっていれば休息になるので心配いらない、という風に言われていました。


しかし、暗いところで目を閉じているだけでストレスを感じる様になり、さらに様々な考えがあたまをよぎり取り越し苦労で心労が増してかえって休息できません。


不眠症は長く続くとうつ病になりやすい事がわかっています。



年代別の睡眠



「健康作りのための睡眠指針2014」では

  • 若年世代
  • 勤労世代
  • 熟年世代

の年齢層に分けた指針を設けています。これには年代によって睡眠の悩みが異なっており、また年代によって睡眠の種類も変わってくるためです。


健康な人の睡眠時間を脳波を使って調べてところ

  • 15歳前後では 8時間
  • 25歳では 7時間
  • 45歳 6.5時間
  • 65歳では 6時間


成人してからは、20歳ごとに30分づつ睡眠時間は短くなっていきます。
スポンサードリンク

01 睡眠についてわかってきたこと関連エントリー

02 若年世代の睡眠
子供の成績が悪いのは、夜更かしや睡眠不足が原因なのかもしれません。だとすれば成績アップにはこのような方法を行えば良いのです!
03 勤労世代の睡眠
社会人として働き盛りの20代から50代までの睡眠は注意しないと病気の発症リスクを高めてしまうのです。
04 熟年世代の睡眠について
60歳を超えると加齢とともに定年を迎え生活が大きく変わり、睡眠にも変化が出てきます。熟年世代の睡眠について注意すべきコトとは?
05 睡眠の常識、非常識