睡眠の常識、非常識

睡眠の常識、非常識

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睡眠の常識はホント?



良い睡眠をとるために様々な方法が言われていますが本当のところはどうなのでしょう?



寝る前のお風呂



ぬるめのお風呂に入る


ぬるめのお風呂に入って“だるい感じ”があるようならそれは睡眠を進める働きがあります。


“だるい感じ”は体が睡眠の準備が出来上がる状態で、私達の体は眠る時に内部の温度を下げて睡眠に入るという仕組みを持っています。


体は内部の温度を下げるため、手や足から熱を外に逃がす事を行います。


赤ちゃんの手足が温かくなってくると、眠たい証拠だというのはこういう体の働きによるものです。


冷え性の人は寝付きが悪いと言われていますが、手足が冷たい人は熱を逃がすのがうまくいかず、体の内部の温度が下がりにくいので寝付きが悪い事がわかっています。


ぬるめのお風呂に入ると、手足が暖められ体の芯部温度を下がりやすくする効果があるのです。




熱いお風呂に入る


熱すぎるお風呂に入ると体の内部まで暖められてしまい、かえって目が覚めてしまいます。


熱いお風呂が好きな人は、寝る前の時間よりも前にお風呂に入るような工夫が必要です。



寝酒は良い?悪い?



晩酌程度の適度なアルコールはリラックスにつながるために高血圧になりにくい事や、アルコールを全く飲まない人よりは、健康に良いとも言われています。


しかし寝る前に睡眠薬代わりに飲むようなアルコールは、血中アルコール濃度が急激に上昇し一時的に睡眠効果があるのですが、2時間ほどでアルコールが分解されると目が覚めやすくなり、質の良い睡眠は期待できません。



90分サイクルで睡眠を取る



睡眠は90分サイクルで深くなったり浅くなったりするので、短い睡眠は90分の倍数で寝たほうが良いという話はよく聞きます。


人間の睡眠には、レム睡眠、ノンレム睡眠があり睡眠が深くなったり浅くなったりを繰り返しており、その平均値は100分程度になります。


ただし、最初のサイクルは長かったり、人によっても様々ですので、単純に90分の倍数で睡眠をとってもうまくいかないと思います。


睡眠が浅い時に起きれば、深い睡眠の時に起きるより目覚めは良いのですが、睡眠時間が短いと日中に眠気が襲ってきて、仕事の能率も下がってきます。



お肌のゴールデンタイムに睡眠を取る




午後10時から深夜2時に眠りにつくと成長ホルモンが出て

※お肌にイイ

という事も良く言われています。


成長ホルモンの分泌は時間によるものではなく、深く眠った時に分泌されます。


たとえ夜更かししても深い睡眠を取れば、ちゃんと成長ホルモンは分泌されますし、午後9時から寝る習慣のある人でも、寝て2時間程経てば成長ホルモンは出て来ることがわかっています。


このようなことから、ゴールデンタイムに睡眠を取ることにあまりこだわる必要はありません。


成長ホルモンはお肌の荒れに何らかの関係があるのではないか?と言われていますが、肌荒れの一番の原因は

紫外線

によるものです。


成長ホルモンを考えるよりも、十分な睡眠をとって体調管理をきちんとすることがお肌のためにも良いと思います。



睡眠薬を使うケース



生活習慣の変化や心配ごとで、なかなか寝られない状態が続くと「今日もまた寝られないのではないか」という心配でさらに心労が増してゆきます。


このような状態になると自然に解決することは難しく、そのような時に『眠れる』という自信をつけてもらうために睡眠薬を使い安心して眠れる環境を作ってゆきます。


睡眠薬は生活指導と共につかう事が原則になっています。



良い睡眠とは



「コレこそが良い睡眠」というモノは無く、年代ごとに睡眠時間や睡眠の質も異なってきます。


若い人では【遅寝遅起き】にならないような生活習慣が大切ですし、働き盛りの年代では睡眠時間を削って仕事をしてしまいがちですが、そのような事をすれば仕事の能率は下がり、マイナスの効果しか得られません。


高齢者の場合は時間に余裕ができても、その時間を睡眠に使うとかえって調子が狂ってしまいます。


年代ごとや性別でも、良い睡眠は違ってきますので、自分に合った睡眠を取ることが一番良い睡眠ということになります。
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