健康長寿日本一の背景

健康長寿日本一の背景

スポンサードリンク

長寿県の健康と食事の関係



健康を維持したり高めたりするのには「食事」が関係しているという事は多くの人が知っています。

2013年2月に都道府県別の平均寿命が発表され、長野県が男女共に全国1位になりました。

日本一長寿の理由として

・山があり、よく歩くため
・高齢者の就業率が高い

などがよく言われていることです。さらに食事について考えてみると、健康長寿食はコレです!と言えるような物ははっきりとはわかっていません。

しかしながら、食事内容が悪ければ健康長寿は実現していませんので、長野県の長寿日本一には食事も大きな要素を占めていることは間違いありません。



長野県の伝統食にヒントが!?



厚生労働省が出している国民栄養調査の結果によると、長野県は男女共に「全国一野菜を食べている」という事がわかり、そのことが長寿日本一につながっているのではないかと推測されます。

ではなぜ長野県の人は野菜を多く食べているのかというと、まず思い浮かぶのが「漬物」で漬物文化の発達により野菜を多く食べる事が実現しています。

またこれまで長野県では野菜を使った料理はごく普通に食べられていて「前栽畑(せんざいばたけ)」という、屋敷周辺の畑で作った作物を日常的に食材として利用してきた歴史があります。

長野県では主食を食べる時には「野菜も一緒に食べましょう」という食文化があり、代表的なものに「おやき」があります。

長野県では、まんじゅうの生地に漬物や味噌で味付けした野菜を包んだものを「おこびる」と言い、農作業の途中などの間食や食事として、おこびるの「おやき」やお好み焼きのような「ニラせんべい」など、主食と共に野菜を食べる伝統的な食文化があります。



うどんなども野菜と一緒に食べられており「ぶっこみうどん」は具だくさんの味噌汁の中にうどんを入れで煮込んで食べたり、「とうじそば」は具だくさんの野菜の中にそばを入れて食べるなど、野菜を多く食べられる料理が発達してきました。




健康長寿には野菜食!



現代人は野菜不足で、意識して野菜を食べる様にしないと健康にならないという認識は多くの人が持っています。

長野県のように食文化に野菜を食べることが当たり前の様に根付いていると、栄養素摂取や機能性成分が上手に摂れ、そのことが健康長寿につながっている要因の一つになっていると思います。
スポンサードリンク

01 健康長寿日本一の背景関連エントリー

02 伝統食に学ぶ
信濃の国、長野県で伝統的に食べられている食材から健康長寿のヒントを探ります。
03 塩分控えめの知恵
健康長寿日本一の長野県でも塩分摂取は多く、高血圧が問題になっています。塩分を減らすコツは?
04 子どもと囲む食卓
子供たちにアンケートを取ると、食育的に問題のある子供も多く見られます。食に意識を向けるにはどのようにすれば良いのでしょうか?
05 食から地域を見直す
長寿日本一の長野県は食を通した地域力に秘密がありそうです