塩分控えめの知恵

塩分控えめの知恵

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長寿日本一と健康寿命



長野県は男女とも長寿日本一県なのですが「健康寿命」に関しては日本一ではありません。

長野県の健康寿命を短くしている最も大きな原因は【脳血管の病気】で、それに対してガンや心筋梗塞で亡くなる人は日本最低レベルです。

脳血管疾患の原因としては高血圧の人が多く、高血圧の人が多いのには塩分の摂取量が多いという事があります。

もし塩分摂取を減らすことが出来れば、健康寿命も伸ばすことが可能でさらに長寿年齢も上がるとおもいます。



長野県の塩分摂取が多い理由



長野県では食塩摂取量が全国平均よりも1グラム程多く、その理由に「お茶うけに漬物」という習慣があり知らない間に塩分は摂り過ぎになっています。

また長野県の県民栄養調査を見ると調味料から摂取する食塩もあり、漬物以外でも塩分の摂り過ぎ環境にあります。



塩分摂取を控える知恵



味噌や醤油などは長野県の特産品でもあり、それらの使用を減らす事はなかなか簡単ではありませんし、例えば味噌汁のように食事の基本的な食物からまんべんなく栄養素を摂ったり、味噌の持っている健康的な機能性も見逃せません。

そこで、野菜を多く使った具だくさんの味噌汁にすれば、一杯の味噌汁の中により多くの野菜が入り、その分味噌は少なくなります。

野菜にはカリウムが多く含まれ、ナトリウムの排出を助ける働きがあります。

カリウムを多く含む野菜をたくさん食べることで高血圧予防にもつながりますし、塩分も排出できて、具だくさんの味噌汁は一石二鳥の効果があるのです。

具だくさんみそ汁は長野県の栄養士が食塩摂取量を減らすために考えだしたもので『信州ベジタ味噌汁』というキャッチフレーズで普及が図られています。



薄味のコツとは?



料理の味付けを薄くすると、美味しくなかったり食べた気がしないなどで、ついつい濃い味付けになってしまいます。

全国平均よりも塩分摂取量が多い長野県では昭和56年頃に減塩運動があり、その時は塩分摂取量は減ったのですが、時とともに増えてゆきました。

このようなキャンペーンは、再び取り組む必要性に迫られています。

過去の取り組みから、皆さんが意識して取り組めば塩分摂取量は減ったという実績があります。

薄味の料理も続けることでその味に慣れ、いつも減塩について考えながら食事をすることで、健康的な食生活も身に付くものだと思います。
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