すい臓がんの早期発見が難しい訳

すい臓がんの早期発見が難しい訳

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増え続けるすい臓がん


すい臓がんが原因で年間3万人以上もの人が亡くなっており、一昨年肝臓がんを抜いて、ガンによる死亡原因で4位になっています。


すい臓がんは年々増加傾向にあり40歳代や50歳代でも珍しい病気ではなくなっています。


すい臓のガンで最も有名なのが
膵管ガン
で、これは消化液の膵液を流すために、すい臓の中に張り巡らされている膵管にできるもので、厄介なガンになります。



そもそもすい臓ってどんな臓器?



すい臓は背骨と胃の間にあり、15〜20センチ、暑さが3センチ程度と非常に薄い臓器です。


すい臓の働きとして
  • 膵液(消化液)の分泌
  • インスリンの分泌
があります。



早期発見が難しい理由



すい臓ガンの初期では自覚症状がほとんど無く
だるいようなお腹や背中の痛み
が多く、まさかその痛みがすい臓がんによるものだとは誰も思いません。


もし
  • 黄疸が出る
  • 体重減少
など目に見える症状で発見された時には手術もできないくらいに進行しています。


すい臓は体の奥にある臓器なので、健康診断や人間ドックで行われるエコー検査でも胃などによってエコー波が届かずすい臓の状態はよくわからないのです。






すい臓がんを知ると・・・



すい臓がんでは直径2センチ以下で見つかる初期のものでは、わずか4%の発見率でしかありません。


すい臓がんは非常に厄介なガンのひとつで臓器自体が小さいので、ガンの厚みがわずか2〜3センチでも、すい臓の外にガンが広がり、周囲の重要な血管や神経に影響を及ぼします。


すい臓には大きな動脈が通っていて、もしガンが動脈にまで及んでしまうと手術の成功率も低くなります。


また神経にガンが広がっていると、切除したつもりでもガンが残っている場合も多くすい臓がんの手術を難しくしている側面でもあります。


肝臓がんなどは肝臓の中で転移することはありますが他の臓器に転移することは多くありません。


しかし、すい臓ガンは2〜4センチと少し大きくなっただけでも肝臓や肺にどんどん転移してしまう非常に恐ろしい性質を持っています。



早期発見のためには



すい臓がんは早い段階に外科手術を行い、完全に切除することが最も有効な治療法です。


早く発見して転移していない状態で切除すれば、すい臓がんの完治は可能なのです。


通常の検査では早期発見が難しいので
  • 胃が痛い
  • お腹が痛い
時には、すい臓も合わせて検査するように心に止めておくことが、医療者も患者側も大切です。


またすい臓がんの兆候がわかるものとして
  • アミラーゼが高い
  • 今まで正常だった血糖値の上昇
などすい臓に関係のある所見の異常のチェックも大切です。
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