すい臓がんの治療

すい臓がんの治療

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すい臓がん手術で完治は可能!



すい臓がんが発見された場合の治療として、唯一完治が期待できる治療は外科手術になります。


発見されたすい臓がんの大きさが2センチ前後であれば早期発見といえ、主な動脈にガンが転移していなければ手術は可能です。


しかし、それ以上にガンが大きくなっている場合、すい臓周辺には重要な血管や神経がありますので完全に切除することは難しく、たとえ周囲の臓器まで摘出しても予後は良くなく、その後の抗がん剤の治療も十分にできません。


手術を受ける前には、きちんと医師と相談して適切な治療法を探ってゆく事が大切です。


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手術以外の治療



他の治療は、すい臓以外にガンの転移の有無によって治療は変わってきます。


たとえすい臓がんが大きくても、血管を経由して他の臓器にガンが広がる【遠隔転移】が無い場合には、

  • 抗がん剤や放射線を組みあわせた
  • 化学放射線療法
でガンを小さくしてから手術するという方向性で治療を進めてゆきます。


しかし、他の臓器に転移がある場合には、たとえすい臓がんが小さくても抗がん剤を主体に治療を行います。


今から十数年前に、ゲムシタビンという副作用の少ない抗がん剤が登場したのですが、治療成果は限定的でした。


フランスで開発されたフォルフィリノックスという4つの薬を2日間にわたって投与する強力な治療法が、2014年から日本でも使えるようになりました。


フォルフィリノックスによる副作用は非常に強い反面、延命効果はゲムシタビンと比較すると1.7〜1.8倍にまで向上しています。


また2014年12月から
ナブパクリタキセル
という抗がん剤も使えるようになり、ゲムシタビンと一緒に使うことによって副作用を抑えながらより良い治療成果を目指せる様になってきました。


近年になって保険適用の抗がん剤も増えてきていますので、最新の治療を医師と相談しながら決めてゆくことが大切です。



生活の質を上げる治療



がん治療によって長生きすることと副作用による体調の悪化は常に裏腹の関係になりますが、ガンによる痛みの緩和ケアは早期から開始することが大切です。


すい臓がんが胆管を圧迫して胆汁が流れないと「黄疸」が出る
【閉塞性黄疸】
の治療では、内視鏡を使ってステントを入れ状態を改善し、抗がん剤の治療に向かうことも可能になります。


また、胃や十二指腸がガンによる圧迫で食事が通らない時には
十二指腸ステント
という大きなチューブを内視鏡で入れる事によって、食事が通るようになり、患者さんの生活の質の向上にとって大切な治療になります。
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04 すい臓がんの治療関連エントリー

01 すい臓がんの早期発見が難しい訳
なぜすい臓がんは恐ろしく早期発見が難しいのか?早期発見のコツとは?
02 早期発見のために血糖値に注意!
血糖値の高い人も、健康な人も、血糖値とすい臓がんの早期発見の関係性について知り、3つのチェック項目で早期発見に努めましょう!
03 血糖値以外のサイン
すい臓がんは血糖値の変化の他にも見つけるきっかけがあります。また普通ならできないすい臓のエコー検査も、専門医が行うユニークな方法でキレイに見ることができるようになりました!
05 すい臓がんを防ぐために
すい臓がんを予防する方法と、もしすい臓がんになっても助かる方法!を知りましょう。