低栄養と口の機能の関係

低栄養と口の機能の関係

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食べるという行為とは



高齢者が低栄養になる原因には普通に食べられない事があるのですが、その原因として

・そしゃく障害(よく噛むことができない)
・嚥下(えんげ)障害(飲み込むことができない)

が上げられます。

私たちが食べる時には


食べものを口の中に入れて

   ↓

噛み砕き

   ↓

唾液と混ぜる

   ↓

喉に送る



という作業をしています。

そしゃく障害は歯が抜けているとか入れ歯が合わないという原因もありますが、舌や頬などが連携して動かないとか、口の中の力が不足している場合によっても起こります。



そしゃく障害の原因



私たちの口の中は

硬いものでも噛み切れる強い歯とあごの筋力
髪の毛1本でも敏感に感じ取る事ができる感覚器

など、非常に強靭かつ繊細で複雑な機能があります。

高齢化や病気になると、正常なそしゃく機能が上手くいかなかったり感覚が低下したりするようにもなってきます。

そしゃく障害になる病気で一番多いのは脳卒中の後遺症やパーキンソン病などの神経障害の病気です。



咀嚼障害のチェックポイント



自分や周囲の人がそしゃく障害かどうかを調べるチェックポイントは


・噛みづらくなったという自覚がある
・おじいちゃん、おばあちゃんがいつまでも口を動かしている
・知らない間に固いものを避けている

などがあります。

肉や歯ごたえのあるおかずなどを勧めても「嫌いだから」と食べない人には、上手く噛めないので「好物」が「嫌いなもの」に変わってしまったという事もあります。

高齢者の咀嚼障害を見つけるには、食べ物の好みの変化や日頃からよく話しをして様子の変化に気づく事が大切で、もし変化を見つけたら早めに歯科医院を受診していただきたいと思います。
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02 低栄養と口の機能の関係関連エントリー

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05 食事の重要性と“感食介護”
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