食事の重要性と“感食介護”

食事の重要性と“感食介護”

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実は深〜い



食事は単に栄養を摂るというだけでなく、最もリラックスできる瞬間でもあり、和食が世界文化遺産に登録されたように文化的側面も持っています。

また共にお茶をのんだり食事をしたりと人と人をつなぐ大切な時間も提供してくれたり、食べる事で五感を通じて脳も刺激されます。



食事の喜びと負担



ある製薬会社が2013年9月に在宅療養中の高齢者1000名に行った調査では、介護を受けているお年寄りが一日のうち最も楽しみにしているのは『食事』でした。

また介護をする人が最も満足感や喜びを感じるのは「お年寄りが食べてくれた時」が一番に上がり、介護を提供する側も受ける側も「食事」が大切なことだとわかりました。

しかしながら一生懸命になりすぎると食事が負担になる事も起こっています。

介護を受ける人によって違う口の機能障害や、介護する人の調理にかけられる時間や技術の違いなど、準備から食事の提供まで十分な時間をかけられないのが現実です。

食事の介護は喜んでもらえる事だからこそ、それが出来なかった場合には介護する側の心理的な負担となり介護疲れにもなってしまいます。



お助け!介護食



介護食において、日本人の細やかな心遣いの行き届いた製品があります。

見た目は普通の食品なのですが、舌で上あごに軽く押し付けるだけで砕けるような『食材を1000倍柔らかくする』技術が使われた製品も通信販売で簡単に買い求めることができます。



これらの製品は、見た目だけでなく味も非常に美味しく食品メーカーや薬品メーカーから様々な製品が提供されていますので、その人の口の機能に合った介護食を上手く取り入れていただきたいと思います。

家族の食卓で、要介護者だけが流動食では食事の楽しみは無くなってしまいます。

介護における一番の楽しみは『食事』ですので料理の手間のかからないものでも「見て美味しそうな物」「食べて美味しい物」が食卓に並んでいると食欲がわき、それが食事の楽しみにつながります。

介護をする側の食事の準備、介護を受ける側の美味しく食べられる事、を上手く両立させることが幸せな介護につながってゆくものだと思います。
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05 食事の重要性と“感食介護”関連エントリー

01 高齢者に多い低栄養状態
健康な時には考えもしない「栄養不足」なのですが、一度口や喉の機能が衰えると食べることや健康維持に深刻なダメージを受けることになります。
02 低栄養と口の機能の関係
あなたに咀嚼(そしゃく)障害はありませんか?おじいちゃん、おばあちゃんにそしゃく障害はありませんか?簡単なチェック法で確認してみましょう!
03 飲み込み障害って?(嚥下障害)
飲み込む障害、嚥下(えんげ)障害になるとよく「むせる」様になります。口や喉の中でどのような障害が起こると嚥下障害になるのか?誤嚥性肺炎になる原因は?
04 要介護者の食事
要介護者の食事は病気にならないため、健康を維持するためとても大切です。ポイントを押さえて正しい食事介護を身に付けましょう