日本人の睡眠の傾向

日本人の睡眠の傾向

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国際調査でわかった日本人の睡眠意識



日本とアメリカ、フランスで30歳以上の成人、約7,000人に睡眠や睡眠薬に対するアンケートを行った結果、他の国と日本人の睡眠の傾向には明らかな違いが見て取れました。

まず、平均睡眠時間ですが日本人の場合には他の国に比て30分ほど短くなっています。

さらに、睡眠の質に関しては、アメリカ、フランスは6割程度の人は満足しているのに対して、日本人は4割程度の人しか満足を感じていません。

このように見ると、日本人は睡眠時間が短いから満足していないのか?と思うかもしれませんが、日本人で8時間ほど睡眠をとっている人の満足度も5割程度しかありませんでした。

睡眠不足が続くと、日中の仕事で気力や集中力や充実感を感じにくく、仕事中に眠気が襲ってきて能率が悪くなったり多くのミスをすることになります。



睡眠薬について



日本人とアメリカ、フランス人の決定的な意識の違いとして「寝られない時にとる行動」があります。

アメリカやフランスの場合は寝られないときにはまず医者に相談するのに対し、日本人の場合には、まず「寝酒」という風に答える人が多くいます。



どうして日本人は睡眠時間が短いのか?



以前から日本人の平均睡眠時間は短いと言われていましたが、これは勤勉な日本人の性格を表したものなのかもしれません。

しかし、この背景には質の良い睡眠を取れていないということがあり、眠れないときには寝酒を飲んで済ませ、不眠について病院に行くような事はしないというのが一般的なところではないでしょうか。

睡眠不足をそのままにして【眠いのが当たり前】になってしまうと、仕事中にミスをしたり睡眠不足が元で起こる健康障害などで会社の検診でも引っかかるようなことがたびたび出てきます。



睡眠不足改善法!



睡眠不足が長期間にわたると、勉強や仕事の能率が落ちるという事の他にも、病気になりやすいなどよいことは何もありません。

【眠れないから酒を飲む】などということはさらに健康を害することですので、そのようなときには睡眠時間を少しでも長くするように工夫してみたり、かかりつけ医や睡眠の専門医に相談することが大切です。

睡眠不足も病気として捉え、早め早めの対処をすることで健康を取り戻すこともできますし、仕事や勉強の能率を上げることにもつながります。


睡眠の外来には、仕事中に居眠りをしてしまったり、上司が心配して一緒に受診するというような人もいますが、こうなるとかなり重症な部類に入ってきます。

そのような事になる前に、セルフコントロールをして睡眠時間を確保するようにしてください。



睡眠を治療する



日本、アメリカ、フランスで行った睡眠に関する調査で日本人の睡眠時間の短さや、睡眠に対する意識がわかってきました。

睡眠不足も、他の病気と同じように捉えて早めに睡眠専門の病院に行くようにして、健康な状態を取り戻してゆきましょう!
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05 相談のタイミング
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