在宅の意義

在宅の意義

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自宅で行う介護




病院や施設では様々なサービスを受けることができ、治療やリハビリも進化しています。

しかし、体が完全に元通りに戻るまで入院は出来ませんので、退院後のリハビリは自宅で行わなければなりません。

高齢者で寝たきりになってしまうと、筋肉はどんどん減少してゆきますので、自宅での機能回復の為のリハビリはとても大切なものになってきます。

在宅で行うリハビリのメリットとして、自分のペースで無理なく取り組むことが出来るので、じっくりと長く取り組むことができます。



回復期リハビリテーション



脳卒中などの治療を行った後の、身体機能の回復には専門的なリハビリである
『回復期リハビリテーション』
が行われます。

国内では6万床の回復期リハビリテーションのベッドがありますが、脳卒中や骨折の患者数から比べると大幅に不足しています。

回復期リハビリテーションで機能が回復して、回復のレベルが横ばいになった時点が退院の目安になっています。



自宅でのリハビリ



回復期リハビリテーションが終わり、自宅では『生活期のリハビリ』と呼ばれるリハビリが始まります。

回復期リハビリテーションで習得したリハビリを自宅での生活の中で取り組むのが生活期のリハビリで、本当のリハビリはここから始まります。

自宅に帰った途端、介護される側になり、身の回りの世話を家族にやってもらうとリハビリの意味がなくなってしまいます。

自宅でのリハビリで大切な事は、自分でできることは工夫してやって、いずれ社会に復帰するんだという意思と努力が必要です。



周囲のバックアップ



自宅でのリハビリは気持ちが大切なのは言うまでもありません。

本人のやる気を維持するためには、家族や友人など周囲の支えも必要不可欠になってきます。

寝たきりになった人に、どうすれば自分は寝たきりにならなかったのか?というアンケートの結果では

※家族の協力と努力が必要だった

という意見が多くきかれました。

骨折や脳卒中などで入院し、やがて退院してきた家族には、なるべく無理や負担をさせず本人が楽になるような対応が家族の思いやりだと思うかもしれませんが、そのような対応はリハビリには決して良くありません。

患者の安全に気を配りながら、動くことに水をささないような対応をしていただきたいと思います。



病院との連携



かかりつけ医に、健康状態や検査値の変化を見てもらい、良い変化が出てくるとリハビリの励みにもなりますし、今やっているリハビリが効果があるのか?どうかを定期的にチェックしてもらうことも、より良いリハビリにつながってゆきます。

一人でやるとどうしても自分よがりになってしまい、効果のあるリハビリを知らずに回復が遅れたり、回復できないことになるかもしれませんので、ぜひとも自宅でリハビリに取り組む場合には専門家と連携を取っていただきたいと思います。
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