栄養と身体機能

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高齢者と栄養



60歳以上になってくると10年歳を取るごとに筋肉量は10%ずつ減少してくると言われています。

高齢になっても筋力を維持、増加させるためには栄養が大切な要素になってきます。

血液中の『アルブミン』の量を増やして筋肉をつきやすくしたり、骨を丈夫にするためにカルシウムを食べる、ふらつきを防止するためにビタミンDを多く摂るなどがリハビリで筋力を付けるには有効な栄養になります。

ビタミンDの少ない人は太ももの力が弱く、片足で立っている時間が短いことがわかっています。

また脳卒中患者さんもビタミンDが少なくなっています。



健康食について



日本人の3大死因の一つである脳卒中の予防には、低脂肪や塩分控えめなどが大切な事だと言われていて、低カロリー低脂肪が健康的な食事だというイメージが定着しています。

確かに、低カロリー低脂肪食は肥満気味の人にとっては健康的な食事なのですが、高齢者や病気の回復期に体力の落ちた人にとっては筋肉を付けるために食事から摂る栄養は十分なものでなくてはなりません。

高齢だからという理由で、和食中心のカロリー控えめな食事が中心だと筋肉もつきにくくなります。和洋中、肉でも野菜でもバランスよく食べて良く動くことが、体力維持には大切なことなのです。



身体機能の低下



加齢と共に身体機能は衰えてきます。

肺の機能などは、70歳では30歳の時から比べると3割程度の機能しかありません。

手や腕の筋肉はあまり落ちませんが、足腰の筋肉は70歳で30歳台の4割ほどに低下しています。

年をとってこれほど内臓や身体機能が低下していても、普段の生活ではそれほど負担を感じませんが、少し激しい運動などをすると無理が出てきます。

高齢になっても、運動など体を思い通りに動かしたいなら普段から体を鍛えておくことが必要になってきます。



日常生活で大切な事



自宅でのリハビリは自分で取り組まなければなりませんので不安に感じてしまうかもしれません。

しかし、自宅リハビリは、自分の体力に合わせてマイペースで行うことができ、好きな時間にできるなどのメリットがたくさんあります。

自宅リハビリで大切な事は、規則正しい生活と規則正しい食事など生活をきちんとしてリハビリに取り組む環境作りが前提になります。

また積極的に外出して社会との接点を持ち、外出するときには身だしなみにも気をつけ、気持ちにも張りをもたせる事が大切です。
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02 栄養と身体機能関連エントリー

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在宅リハビリのコツと注意点
03 薬についての考え方
在宅リハビリにおいて薬との付き合いは欠かせません。薬の注意点と薬局の選び方の大切なポイントについて
04 室内環境について
在宅リハビリを続けるための自宅環境の作り方など大切なポイントについて
05 社会へ出る目標
リハビリの目的は、失った身体機能を取り戻す事にあります。自宅でリハビリを行うコツを紹介